建設業にて、特定技能外国人を受入れられている企業様は、JAC(建設技能人材機構)へ特定技能外国人1名あたり、12,500円~の受入負担金のお支払いされているかと思います。
そのJACから、特定技能受入れサポートサービスが始まりました。建設業で特定技能外国人を受入れられている企業様、全社が対象とのことです。
①一時帰国支援 令和5年4月1日~
特定技能外国人が一時帰国をする場合、一時帰国の費用をJACが一定額負担してくれるサポートです。
一時帰国の支援金は1人につき一回限り5万円。
但し、対象となるのは特定技能1号として、2年以上にわたり同一受入れ企業で継続勤務した方のみ ※技能実習の期間は含みません
支援金の申請には航空券の半券、またはeチケットの控えが必要です。
②CCUS手数料支援 令和5年4月1日~
特定技能外国人を受け入れられている場合、会社、特定技能外国人ともに【建設キャリアアップシステム(CCUS)】にご登録されているかと思います。
CCUSにかかる費用のうち、以下の費用がJACから支援されます。
・管理者ID利用料(11,400円/年):全額返金となります。一旦(一財)建設業振興基金(CCUS事務局)へお振込みいただいた後、後日JACより指定口座に返金となるそうです。
・特定技能外国人の能力評価手数料(4,000円/人):全額JAC負担となります。JACから建設技能者能力評価推進協議会事務局(建設産業専門団体連合会)に直接お支払いとなります。
③やさしい日本語無料講座
スマホを使ったオンライン講座で、レベルに合わせたコースを無料で受講できます。
初級(N4レベル)、準中級(N3レベル)、中級(N2前半レベル)、上級コース(N2後半レベル)があり、各コース10名が定員となります。
全20日間、各1時間の講座となり、受講には事前に申込が必要です。
④教育訓練支援
ご加入の建設団体により内容が異なりますが、以下のようなサポートが受けられます。
・基礎教育サポート:特定技能外国人へ基本的な技能に関する研修・講習を実施しています。
・スキルアップ技能研修サポート:特定技能2号へ向けた技能検定2級相当の技能研修を実施しています。
・特別教育・技能講習サポート:就労中の特定技能外国人および将来特定技能外国人として雇用する予定のある技能実習生に対して、特別教育・技能講習等を受講させ資格を取得させた場合に、かかった費用の一部をJACが負担いたします。
※この支援事業は、厚生労働省の建設労働者技能実習コースを受講し、中小企業建設事業主として経費助成を受けた場合を対象とし、当該助成経費部分を除きJACが負担するものです。
⑤受入れ後講習 令和5年3月1日~
特定技能1号として建設分野で就労をスタートする時に、受講が必要となる一般財団法人国際建設技能振興機構(FITS)主催の、受入れ後講習がございます。
受入れ企業は、特定技能外国人の受入れ後、原則6か月以内に、特定技能外国人にこの講習を受講させることが義務付けられていますが、受講料(15,400円/人)をJACが全額負担いたします。
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以上、5つのサポートがJACより受けられるようになりました。
建設業の特定技能外国人の受入れに関しては、他の職種と違い、いろいろな機関へかかる費用が多くなっております。少しでも受入れ企業の負担軽減がされるよう、受けられるサポートはご活用ください。